「木工芸 須田賢司と五人の作家展」レポート

重要無形文化財「木工芸」保持者である須田賢司氏、その工房に集う5名の木工藝作家・桑山弥宏氏、玉井智昭氏、林哲也氏、深澤慎太郎氏、五十嵐誠氏による、日本橋三越本店では2回目となるグループ展が開催されました。 

この展覧会は、終了してしまったのですが、コロナで会場へ足を運びにくい状況だったこともあり、3人の作家の方々から、作品写真と説明の掲載許可をいただくことができました。

美しい木工の世界をお楽しみください。

指物師(さしものし)の、五十嵐誠さんの作品です。
四角い輪の模様は、白い木を組み木にすることで、作られています。
重なる所は、縦の線と横の線、どちらを上に見せるかにバリエーションをつけ、立体的に絡まるように工夫されています。
箱を開けると、上・中・下の三段の箱が入っていて、茶・白・茶に色が分かれています。
人間の目には、茶色よりも白の方が幅広く見えるので、白の割合を少なめにして、美しく見えるバランスにしているそう。
このような箱の作品では、箱を開けたときに、外から見た印象を上回る楽しさがあることが大切だそうです。



こちらも、五十嵐誠さんの作品です。
作家ご本人の解説を引用させていただきます。

「神代杉彫装箱」(神代杉、杉、檳榔樹)
神代とは千年以上水や土の中で埋まっていた木材のことです。
内側は杉の柾目ですが冬目が広い部分があり、この年はどんな年だったのか?
作品を作るときは「この材はどんな樹生をすごしていたのか?」と思いを巡らせながら材料選びをしていますが今回は特に材料へのロマンをとても感じながら制作しました。


次は、桑山弥宏さんの作品です。作家ご本人にお会いすることができなかったので、作品の写真のみ、掲載させていただきます。(50音順)



玉井智昭さんの作品です。

作家の皆様、美しい作品を見せてくださって、ありがとうございます!

コメント

このブログの人気の投稿

はーいLadyたち